ゲーム用画像形式の性能評価

書きかけメモ


  超美麗グラフィックで定評のある(c)elfですが、 そのグラフィック形式は 16色時代からのを含めるとさまざまな形式をとっています。 私の知っているところからでは、16色画像形式としては、 PD7, PD8, GP4の 3つ。 そして、256色画像形式になってからは、 GP8(SS,95), AGB, GPXの 4つがあります。

 私の知る限り、少なくとも 98版の「ELLE」に使用されていた PD7 と 他のゲームの PD8 は名前が違うだけで、全く同じ形式でした。 また、GP4 は 16色専用画像形式としては私の知る範囲内では最高の圧縮率を 誇る画像形式でした。 それゆえか、画像形式が GP4になって以来、 (c)elf ゲームの 16色画像形式はずっと GP4でした。

 ところが、ゲームが 256色化して以来、(c)elf の画像形式はゲーム毎に 毎回異なる形式で保存されるようになりました。 (なお、Win95版の「河原崎家の一族」の画像形式がなんなのかは未確認です。) SegaSaturn版では 「下級生」と「YU-NO」で GP8(SS)ABG。 Win95版では「同級生2」と「臭作」で GP8(95)GPX

 毎回、今回は前と同じ形式だよね……と思いながらゲームの画像形式を 確認するのですが、いつも裏切られてしまう。 これは、(c)elf の方で 256色用の画像形式の開発がまだ終っていないためであろう とは思うのですが、毎回画像形式を解析するのはちょっとつらい。 特に、 GP8(SS),GP8(95),ABGの 3つは 1日で解析できたからいいようなもので、 GPX には完全に解析するまでに 3日程の日数をかけてしまい、 おかげで気がついた時には「王道勇者」の発売日を過ぎていました。 (その時にどうしても仕上げなければならない仕事が 重なっていたのが一番の原因ですが…)

 そういうわけで今度こそは画像形式を GPXで固定にして欲しいと思ったりするわけです。 でも、今度こそなんとなく画像形式は GPXでいくのではないかと 思います。 ( ABGの時も同じようなことを言っていましたが) その根拠としては私の中では、 GPXGP4の 256色版のような形式であるというのがあります。 名前こそ GP8(SS,95)は正しく GP4の 256色版という 感じも受けますが、その形式は同じ圧縮アルゴリズムを用いてはいますが、 根本的に異なる部分があります。 しかし、 GPXはあらゆる面において GP4に似ているのです。 もちろん、画像形式を GPX固定でいくと思う 一番の根拠は GP4同様、 その圧縮率が 256色形式の中では最高クラスではないかと思われるからです。

 では、その圧縮率はいかほどのものなのでしょうか? 他の形式とどれほど違うのでしょうか? また、各画像形式の圧縮率ってどの程度のものなのか、 どういうタイプの画像に強い形式なのかを検証してみると 面白そうなので以下、検証してみたいと思います。


各画像形式にコンバートするために使用するツール

  性能評価するにはある形式の CG を様々な可逆圧縮形式の CG にコンバートし、 そのコンバート後のファイルサイズの大小によって性能を評価します。 そのため各種画像形式にコンバートするためのツールが必要になってきます。 ここでは以下のツールを使って各画像のコンバートを行ないます。

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